認定遺伝カウンセラーとは

染色体や遺伝子には多様性があります。生まれつきもっている染色体や遺伝子の情報が関係している病気を”染色体の病気”や”遺伝性疾患”などと呼ぶことがあります。そのような病気に対応する医療を“遺伝医療“といいます。認定遺伝カウンセラー(Certified Genetic Counselor;CGC)は、遺伝医療を必要としている患者さんや家族を支援する専門職です。

日本では日本遺伝カウンセリング学会と日本人類遺伝学会によってCGCの養成と認定にかんする制度が作られました。CGCは、その「認定遺伝カウンセラー制度規則」に基づいて、両学会から認定される資格です。認定されるためには、認可された専門の養成課程(大学院修士課程)を修了すること、認定試験に合格し登録することなどの条件があります。
また、この資格は5年に1回の更新が必要で、更新のための条件も細かに決められています。なお、この資格は現時点では国家資格ではありません。

日本には388名のCGCがいます(2024年3月現在)。当協会会員の一覧は、こちらで確認できます。多くのCGCは病院やクリニックで医師や看護師などの他の医療従事者とともに働いていますが、その活躍の場は医療機関だけではありません。専門的な知識をいかして、製薬会社や臨床検査センターで働くCGCもいます。また、大学や研究施設で教育に携わるCGCも、遺伝医療や遺伝性疾患に関連する研究に取り組んでいるCGCもいます。

認定遺伝カウンセラーとは