役員・理事長挨拶

理事長挨拶

2022年4月より、第5期理事長に就任いたしました西垣昌和です。
協会員の皆様には、日頃より協会の活動にご協力いただき、心より御礼申し上げます。

本協会は、認定遺伝カウンセラー唯一の職能団体として、2010年に発足して以降、協会員は純増を重ね、2022年には316名の会員を擁する団体となりました。この間、全国の病院、クリニック、教育機関、企業等、様々な場所における会員の皆様の活動によって、認定遺伝カウンセラーの存在は着実に各方面から認知されるようになってきました。協会としても、卒後研修や会員間のネットワーク形成をとおして、会員の皆様の活動をサポートする体制整備に取り組んでまいりました。

ゲノム医療が強力に推進される昨今において、認定遺伝カウンセラーへの期待は大きく、協会が果たすべき役割はますます広範かつ重要となることは明らかです。認定遺伝カウンセラーが高まるニーズに応えるとともに、さらに未来に向けて職能を切り拓いていくための基盤を盤石にすべく、今期を認定遺伝カウンセラー協会の飛躍の期と位置づけ、以下の3点をビジョンとしてかかげ活動してまいります。

  1. 中規模団体としての強固な組織運営基盤
    日本認定遺伝カウンセラー協会の会員数は300人をこえ、毎年30人程度の新会員を迎えています。今後も拡大する協会規模に対応するためには、従来のface-to-faceの関係に基づく組織運営からの転換が必要です。各地域ブロックにおける活動の活性化や、代議員制度の導入等について検討してまいります。
  2. 「見える協会」として積極的なアウトプット
    日本認定遺伝カウンセラー協会は、設立目的に掲げる会員相互の連携強化、会員の資質と技能の向上に取り組んでまいりました。それによって、会員や協会の力は、財務基盤も含めて着実に蓄えられています。今期からは、これまでに蓄えたこれらの力を対外的に発揮すべく、職能団体として提言の適時的な発信や、広報活動に注力して参ります。
  3. 認定遺伝カウンセラーの職能の確立と自覚
    認定遺伝カウンセラーは、遺伝医療における重要なプレイヤーの1人であることは疑う余地はありません。一方で、プレイヤーが力を存分に発揮し、クライエントへの利益を最大化するためには、遺伝医療にかかわるそれぞれのプレイヤーが役割を適切に分担し、協働することが求められます。遺伝医療における認定遺伝カウンセラーの職能について、法的な位置づけも含め検討するとともに、会員が自身の職能を全うするために必要な専門職教育に着手してまいります。

認定遺伝カウンセラーが、我が国の遺伝カウンセリングの開拓者として躍動するために、認定遺伝カウンセラー協会はその役割を懸命に果たして参ります。どうかご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

令和4年7月

役員

(任期:2022年4月1日~2025年3月31日)

理事 西垣 昌和
副理事長 田辺 記子
秋山 奈々、 浦川 優作、 高谷 明秀
山本 佳世乃、 吉田 晶子、 四元 淳子
浦野 真理、村上 裕美
河村 理恵、平岡 ⼸枝
(五十音順)